246、Hey Siri

iPhoneの音声入力と人工知能が凄いことになってきた。

5年以上前、iPhoneに「検索された目的地のうち、どこにしますか?」と尋ねられて「次」と指示を出した時、正確には忘れてしまったが「照れてしまいます。そう言われましても…」などと、こちらも赤面してしまうようなやりとりだった。

最近は「Hey Siri。スーパーマーケットに行く。」と指示を出せば、「お探しの場所が複数見つかりました。そのうちの一件が○○です。こちらに行きますか?」と丁寧に応え、「次」の指示にも赤面させられることなく適切に対応できるようになっていた。そこで、わざと「好き」と言ってみた。すると、「す」と「つ」を聞き分けて「わたしは、○○さんと充実した時間を過ごすのが好きです。」と大人の返事を投げ返してきた。再び、そんなことを言った自分が恥ずかしくなってしまった。

さて、今度は真面目に「Siriは、マスクをしますか?」と言ってみた。「私にはどうお答えすればいいのか分かりません。何か他にお手伝いすることはありませんか?」と尋ねてきたので「飛行機にのる時、マスクをしないと、みなさんに迷惑をかけますか?」と言ってみた。すると「連絡先に“みなさん”が見つかりませんでした。どなたにかけますか?」との答え。電話の指示と間違ってトンチンカンだったが、『自分の頭で考えなさい!』という大人の対応と理解した。

次に「マスクは科学的に私たちの安全を守ることができますか?」と問いかけてみた。すると、自信をもった口調で「いいえ、できません。」そこで「マスクをすると、他の人が安心しますか?」と尋ねると、ピピッと2つ音を発して画面から消えてしまった。誰かから答えるなとの指示が入ったのかもしれない…

少し怖くなったりもしたが、まだ人工知能にも間違ったり、答えられなかったりする問いがあるのだ安心した。やはり、『自分の頭で考えなさい!』ということなのだろう。

(2020年9月10日@nortan)

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