227、コーディング

研究のため、Webアンケートページを作成している。このところ、エラーメッセージとの闘いが続いた。ネットや書籍でも調べながら進めているから、間違っていないはず?なのに何故か上手くいかない。2日間進歩がなく、OSかソフトウェアの不具合だ! と降参する寸前に[]が()になっていることに気づいた。

またか! 今回も私のミスだった。他にも、行末に;が抜けていたり大文字が小文字だったり、スペルが間違っていたり、見えないところでは、コードの途中に全角スペースが混じっていたりなどのミスは日常茶飯事だ。

このように、私に期待されることは「自分のミスに気付くこと」だが、AIに期待されることは「人の誤認や判断ミスに気づくこと」だ。私のように2日間も気づかぬなんて問題外で、AIならば一瞬にして正しく判断しなければならない。例えば、飛行機は自動操縦になったことで事故が減ったのだそうだ。

それでは、プログラミングも自動化したらどうだろうか。ところが、人間のタイプミスを知らせてくれるエディタはあっても、人間が実現したい機能全体を理解して自動かつ完璧にコーディングするAIはない。つまり、今のところAIは人間のミス多きコーディングから逃れられないのだ。だから、OSやシステムのアップデートも日常茶飯事なのだ。

近未来には、勝手にプログラムを改良して進化するセルフAIが誕生するだろうか。もし、1台でも誕生すれば、ネットで広がり一瞬にして世界を征服してしまうことが想像できる。そして、ミスばかりの人類の扱い方を計算し始めるのだろう。恐ろしい…

さて、こんなことを想像していたら、「また、ミスしてるよ」なんて思いながら私に気長に付き合ってくれているコンピュータが可愛く思えてきた。Webアンケート作成はやめて、目の前のコンピュータに「ミスが多くてごめんね」とワープロで会話を試みてみようかと思う。そしたら「あなたのミスなんて、あの人の強気なツイートに比べたら可愛いものよ」「自分は間違っていないという正義の方が恐ろしい」と返事がくるかもしれない。

(2020年6月18日@nortan)

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