220、ソーシャルディスタンス

2mのソーシャルディスタンスを沖縄の文化センターで実験したら、定員400人の座席が60人で満席になったという。少ないなあとの感想をもつ。お互いの距離が2mということは、1人分では、前後左右にlm。つまり面積は、2 × 2 = 4㎡。今までを1㎡ と考えると、4倍の面積を1人が占めることになる。新しい定員は、400÷4の100人だ。実験では、さらに少ない人数になった。ソーシャルディスタンスには、人間の幅を考慮しなかったからだろうか。

電車の1両あたりの定員は、140~150人らしい。立っている人も含めても多過ぎると感じる。座席にすると1両に40~50人だろう。左右だけ考えればよいので、左右に2人分空けて3分の1の約15人。定員の10分の1になるが、ニュースにもならない。何かが考慮されているのだろうか。

高校生までの教室の定員は40人。前後左右で計算するから、定員は4分の1の10人になる。これをずっと続けるなら、教室と教師の数を4倍にするか、登校するのは4分の1日で、残りは遠隔授業にしなければならない。現実的には後者だから、明日にでもICT活用を実現しなければならないだろう。しかし、そうせずに9月入学のことばかり議論するのは、何かを配慮しているからだろうか。

ところで、ソーシャルディスタンスは誰が決めたのだろう。科学的に根拠があるなら、2.34mとかいう小数値になるだろうし、大人と子どもで違うはずだ。しかし、2mと言い切っている。ニュースで、欧米では2mだが、日本ではl mでよいとか、マスクをしたらもっと短くてもよいとか話題になっていた。なんか適当である。

さて、それよりも県外ナンバー車への嫌がらせ。その行為に2mの何兆倍も大きなソーシャルデメスタンスを感じる。それを適用すると、人口は都道府県あたり数人になってしまいそうだ。人の心は弱く、簡単にその弱さを他人に向けてしまうようだ。ソーシャルディスタンスには、その弱さも考慮しなければならない。決して、ベルリンの壁にしてしまってはいけない。

(2020年5月25日@nortan)

コメントを残す