可能性を問うのが様相論理学だそうだ。論理は真偽を探求するものだとうご思っていたが、これならいつもの「Yes Ⅰ can.」であるが、それとは違うらしい。私がどう認識するかではなく、「Yes, that is possible.」つまり、「実際には存在しないが、存在する可能性がある。」という論理である。
そこから発展したのが「可能世界論」で、20年程前の映画「The One」のような多元宇宙論で理解しやすい。「もし、私がうどんを食べていなかったら、そばを食べていただろう。」の真偽は、この宇宙以外の無限宇宙全てで、うどんを食べなかった私が、そばを食べていれば真で、1つでもそば以外の食べ物、例えばカレーを食べていれば偽と判断するらしい。宇宙を有限(多元)と考えるか無限と考えるかで違うかもしれないが、時間と同じで無限とするなら、「可能性」は全て否定されて偽になるのではないかと心配になってきた。ちなみに、映画では125の有限という設定であった。
可能性が無くなれば、現実のみが真である。様相論理とは、超現実指向のようだ。この2か月間「もし、コロナ禍がなければ…」と考えさせられる毎日だったが、神がそんなことは考えても無駄だと教えてくれたのだろう。前に進むしかない。
ところで、神の存在する可能性は?と考え始めたが、考え続けることはやめにした方が良さそうだ。
(2020年5月24日@nortan)