218、四色問題

平面図、例えば地図を塗り分ける時に、最低何色あればよいかという問い。えっ! 虹は7色ないとだめだから4色では無理だと思ったあなたは芸術志向。いやいや、2色で赤青赤青…と交互に塗ればよいと思いついたあなたは、まず、空の色を忘れいる。そうだ!黒で濃淡をつけて単色と考えた人は、ルールを守らないけれど天才肌だ。

実は、この四色問題は1975年に、コンビュータを活用してようやく証明されて定理となった。小学生の頃に教科書と一緒にもらった地図帳を見て、自分の住む県は○色で、どうして他の県と同じだったり違ったりするのか、どうせなら47色でカラフルにすればよいのにと思っていたが、ちゃんと訳があったのだ。

私たちは「三大○○」という考え方をよくする。代表的な3つだけ覚えておこうというエコ記憶システムなのだろう。例えば、三大湖・三大栄養素・三大義務・三大祭など多ジャンルで枚挙に暇がない。しかし、先ほどの空色のように「その他」を忘れている。それを入れると、これも四色問題なのだ。

さて、この2か月間ニュースで毎日のように見る日本地図。赤や黄色で塗られていた県が少なくなってきた。皆が待ち望んでいた緊急事態解除である。まだ、色が残った都道県もあるが、あと少し頑張ってほしい。そして、医学的予防策が完成するまで、47都道府県揃って白色のままでありたいと願う。

このことに関しては、地図は一色問題だ。

(2020年5月22日@nortan)

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