国民一人あたり10万円の給付は、マイナンバーカードを取得していれば若干早くなるようだ。しかし、カードを持っていてもインターネットでの申請が苦手であったり、4種類のpasswordを忘れてしまっていたりすると、再手続など時間もかかるようだ。それなら、じっくりと節約生活で待とうと時計を見上げた。
時計は1時間が60分。シュメール・エジプト文明以来の60進数。それに、古代インド文明の0の発明による10進数の便利さが混じって私たちの現代文化が成立している。
日本語も、いろんな言語が混じっているし、お札の顔だって野口さんや福沢さん、樋口さんといろいろ。令和の時代は、渋沢さんと津田さん、北里さんに変わるらしい。日本でもPayPayやSuicaなど電子マネーが使われるようになってきているから、誰か1000か10000か覚えられなくなるなあ…と考えていたら、よいことに気づいた。
今、新しい生活様式とか、9月入学制とか、在宅勤務、ネット会議、押印文化の見直しなど、これを機に生活文化の見直し圧力が強い。それならば、経済を救うために10を60にしてはどうだろうか。
つまり、10ではなくて60で位が上がるしくみ。すると、新100円は現60円で交換できる。これなら給付の現10万円は、10万×100÷60≒新16万6666円になると計算したが…
おや? 何か間違っている。新10万円は、新100円の3つ上の位だから、現60円×60×60×60=現1296万円。なんと新札なら1296倍の価値、現在のお札なら1296分の1で約77円のパイパーインフラに。給付金を諭吉さんでもらうか、栄一さんでもらうかで大変なことだ。でも、電子マネーなら…
新とか現とか訳が分からなくなってきたところで、「10進数で良かった。」と数学音痴に気がついた。これでは、ピッ!と計算せずにレジにかざした時の音だけ気にすれば良い電子マネーの時代も近い。
ところで、給付金10万円の値打ちは?と考え始めたら、何処かから「そんなことは考えずに、定年まで働き続ければ良いのだ!」と聞こえてきたように感じた。誰の声だったのだろうか?
(2020年5月13日@nortan)