159、自動○○

2016年度における自動車による死亡事故原因の97%は、ヒューマンエラー(法令違反)だという。そこで、このマイナスの97%を無くすために期待されるのが自動運転システム。ICTの進化は1年で2倍と言われるから、年々その安全性は向上し、1年で2分の1の48.5%、2年で24.25%…7年で0.7578125%と、ヒューマンエラーによる死亡事故は1%以下になる。

これは素晴らしいことだが、この時、交通事故がゼロになるわけではない。ならば、1%の残り99%の原因は何になるだろうか。自動運転の最終レベル5では、運転者が存在しない。それは、もはや人工知能の判断ミスや操作ミスとしか言えないだろう。

さてこの場合、事故の説明責任や賠償は誰が引き受けるのだろうか。所有者か?乗客か?製造者か?保険会社か?人工知能がミスを犯す訳がないので、被害者自身か?または、プログラム設計者か?それとも、人工知能に人格を認めて責任を負わせるか?

近い将来、自動運転は実現しそうだが、交通事故の処理が難しくなりそうだ。乗客どうしが話し合っても埒が明かない。ひょっとしたら、事故に関係する車の人工知能どうしがWi-Fi接続で話し合って、責任割合は6:4などと計算するのかもしれない。それでは、お巡りさんも必要ない「自動事故処理システム」である。やはり、人工知能に人格を与えるしかない。(2016年6月30日@nortan)

コメントを残す