人工知能は、人間との勝負に飽きたのか、ゲームを次の対戦相手に選んだようだ。画像認識力を使って、マリオを操作する。最初はランダムにジャンプするか前進するか選択し、失敗すると初めからやり直す。試行錯誤を繰り返して各ステージをクリアへと導く。
もし、マリオに自我があるのなら、どう思っているのだろうかと気になった。人工知能がリセットされる度に予知能力を得ていく一方、マリオは失敗するまで「俺って最高!」と根拠のない自信を持っているにちがいない。何度もやり直して一歩ずつ先に進んでいたことには気づきもしないで…
また、このゲームはキャラクターを左に動かせない。私たちが時間を遡れないことに似ている。私たちも気づかずに歴史を何度もやり直しているのか?案外、これが「時間が一方通行である」ことの真相かもしれない。
ところで、キャラクターである私たちに喜怒哀楽はあるけれど、操作している超人工知能に「ゲームを楽しんでいる」感覚はあるのだろうか?ランダムに操作しているだけというのはやめてほしい。せめて、プレーヤーは八百万神の誰かであればと思う。(2019年6月2日@nortan ホーキング博士の警告に逆らいAIを開発すべきか?)