154、ペキニーニョ

ブラジルの大統領が、日本人をそう揶揄したようだ。ペキニーニョとは「小さい子ども」という意味だ。「あの国は、何もかもミニチュアサイズ。」と空港で一緒に記念写真を撮った日本人には、人指し指と親指でジェスチャーをして批判されたばかりである。何よりも落胆したのは、記事に「公にそれらを表現する人はない。」とあることだ。これは「我が国では、みんなそう思っているが言わない。」と言っているに等しいからだ。

昨夜から400kmほど移動して駅に降り立った。スマホでGoogle地図を縮小してみると、ポツンと日本列島が現れた。今まで訪れた地点も含めて10インチの画面に収まった。所詮、キン斗雲でさんざん飛んでも手の平から出られなかった孫悟空なのだと思う。こんなことを考えていたら、震度4の揺れ。お釈迦様もクシャミをしたか…

さて、「そんなこと言いません!」とボルソナーロ氏の口をふさぐことはできないし、そうすることは逆に発言を肯定してしまう。もちろん、現代日本人の体格はペキーノではない。住居が狭いのは風土と文化だ。ただ、この島国は、ペキーノ。手の平から出る力がなければ、彼の挑発を認めてしまうことにもなる。我が国がこれからも追われる国であるために、私のちっぽけな大和魂も奮い立たせねばなるまい。(2019年6月1日@nortan)

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