131、対話のルール

共和党の支持者はFOXニュース、民主党支持者はCNNニュースしか見ないから、今、米国では対話すらできない状況だという。TOPの姿勢は大切だと思わさせられるが、これでは国民が分断されてしまうと両党支持者を集めて、互いの主張を交流する場を設けたという。どんな激しい言い争いになったかと思うと、「相手の主張も理解できるよい機会だった。」と、無事に対話が成立したようだ。成功の秘訣は、たった2つのルールを守ること。1つ目は、相手の主張を黙って聴くこと。2つ目は、自分の支持する政党が改めるべきことについても語ること。簡単なルールだが、2つ目が大切なようだ。

そこで、質疑討論の場では、相手を批判し合うばかりでなく、お互いの政策の不十分さをも素直に語るというのはどうだろうか。「我々は、労働者不足を解消するために、今まで以上に外国人労働者を受け入れることを真剣に考えています。しかし、一時的に外国人労働者を受け入れ、必要がなくなったら帰国してもらうという都合のよい政策では、我が国への信頼を得ることはできません。もちろん、外国人労働者を受け入れることに対して国民の皆さんの不安も配慮しなければなりません。また、現在の技能実習制度も多くの失踪者を出し、改善すべきところがあります。一番の根本問題は、30年前に今の人口減少と超高齢社会が分かっていながら十分な手立てをとってこなかったことですが、今となっては、私たちだけで豊かになったこの社会を維持することは不可能です。この問題について、1年かけてしっかり議論しましょう。そして、我が国の未来にとって最善の解決策が見つけましょう。」

さて、我が国の「対話の場」は、ルール1もルール2も大丈夫だろうか?(2018年12月4日@nortan)

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