107、○み

妬み(ねたみ)とは「相手のもっている物事」をうらやましく思うこと。嫉み(ねたみ)とは「自分にない物事」を悲しみ悔しく思うこと。どちらも他人と比べることが原因である。「ねたみ」から劣等感が生じると「そねみ」になる。それでは、それらの反対は何だろうか。

まず、「そねみ」の対義語を考えてみる。「相手にあって自分にない物事」に「優越感」をもつこと。そんなものあるだろうかと考えた。子どもにとったら「宿題」「ママの説教」、大人にとったら「残業」「休日出勤」など思いつくことは「自分じゃなくて、よかった。(他人事)」という「マイナスそねみ」。そねみには、陰(-)と陽(+)があった。

次に、否定してみた。「相手にあって自分にない物事から劣等感を生じない」こと。それは、他人とちがうことに一切動じない心境である。人間は脳にあるミラーニューロン(21己羅夢)が働くことで、無意識に他人と自分を比べるようにプログラムされている。どうしても、隣の柿は甘く見える。つまり「そねみ」に勝つのは、比べて陰陽感情を持たないこと・それぞれの価値観(生き方)に優劣をつけないこと。『まるみ』のある生き方に違いない。「嫉妬」の反対は『まるみ』であった。まずは、長い間に凸凹になった心の地ならしから始めようと思う。(2018年8月16日@nortan)

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