いつもの通勤道、こんなところに横道があったろうか?デジャヴ(既視感)とは、以前にも来たことがあると感じる感覚だが、この感覚はその反対である。いつもと同じだが、何かがちがう。ネットで調べると、人に対して感じるのは「ミッドライフクライシス(中年期のSOS)」、ものごとに対して感じるのは「隠れた才能を発揮するチャンス」、時間や空間に対して感じるのは「不思議の国のアリス症候群」だとあった。そして、ようやくデジャヴの反対「ジャメヴ(未視感)」に辿りついた。フランス語で「一度も見ていない」意で、記憶喪失の一種と考えられるが健康な人にも起こると説明されていた。残業続きでメンタル面が低下しているかと心配にもなるが、同じ本を買ってしまう(健忘症)などもジャメヴらしい。しかし、それとも違う。例えるなら、よく知っている漢字をじっくり眺めていると「こんな字だったろうか?」という感覚だ。知っているのに、初めて知ったような不思議な感覚。いつも食べていたのに、こんな美味だったかなあという感覚。名づけるなら「偽新感」、フランス語にすれば「Faux nouveau sentiment」。どう発音するかGoogle翻訳に喋らせると、フーヌボソチモ?フヌヴソチモ?フヌヴソンチモ?何度も聴いていたら、どこかで聴いたように感じてきた。これは既聴感(デジャクティ?)何だか混乱してきたが、記憶が確かでないことだけは確かになった。ならば、確かでない毎日の新鮮さを楽もうと思うのが健康的か?(2018年6月7日@nortan)