ドレイクの公式によると、銀河系に私たちと交信しようとする文明惑星は10の6乗、つまり100万はあると推定される。また、ニコライ・カルダシェフによると、それらはK1文明(惑星エネルギーを利用・地球)K2文明(恒星エネルギーを利用)K3文明(銀河全体エネルギーを利用できる)の3タイプに分類できるとする。フエルミは、K3文明なら数百万年で銀河系を植民地にできているはずで、地球にも訪れているにちがいないのに、全く証拠がない。それは、銀河には私たち以外に生命は存在しないからだと結論づけざるをえないとした。そこで、このパラドックスに対抗して様々な説明が生まれた訳だ。既に地球に来ている、地球は保護区に指定されている、人類が文明一番のりである、地球が特別な存在であるなどあらゆる説明が試みられた。これらはどれも興味深く、この中に真実があるかが気になるところであるが、宇宙人が目の前に現れない限り決着もつかない。それとも、私たちから出会いにでかけるか?いや、どちらにしても、21世紀中には解決しそうにないから一昨日(おととい)の宿題にでもしようと思う。ちなみに、ホーキング博士はフェルミ派で「銀河に唯一の文明である可能性が高いからこそ、…」と訴えていたと記憶に残る。(2018年5月6日@nortan極楽浄土を想いながら)