いつもより上手くできたのは、自分が努力したからだ。そう思うことを、回帰の錯誤という。だから、次はそれを嘲笑うかのようにてんで駄目になる。統計的用語で、繰り返し行うものごとに当てはまるようだ。回帰とは、平均にもどるという意味でもある。長身の家系の子孫は遺伝でどんどん長身になっていくように思うが、統計的には平均値に回帰する見えない力が働くようだ。例えば、x分でランダムな数字をy個暗記できる事象がy=10x+2の回帰直線で表せるとする。x=1の時y=12だから、1分間で15個(>12)暗記できれば「自分は、皆より暗記力がある。」と思いがちだ。しかし、3分間では25個(<32)しか暗記できないなどの上下の誤差が生じ「いつも上回るわけでない」ことになる。また、イカサマでないサイコロで、1の目が3回続いたのを「自分には不思議な力がある。」と自慢しても、120回投げつづければ、結局1の目が出たのは20回前後と確率6分の1に落ちつくこともそうである。このように繰り返され『平均』が存在する事象の辞書には『努力』の2文字が働かないらしい。そこで、思いついた!!努力の成果を発揮するには、繰り返さないことだ!!1回きりのチャンスに賭けることだ!!さて、どんなことができるだろうか?昨日も今日も同じことの繰り返し。宝くじ?それは努力と無関係だ!あれでもないこれでもないと考えて、ようやく答えをひとつ見つけた。「神様、たった一度の人生をありがとう!」(2017年11月19日@nortan)