ちょっとややこしい想像をしてみた。空間をX(横)、Y(縦)、Z(高さ)の3つの座軸で表現できるゆえに、私たちの空間は3次元。紙のように平面で、XとYの2軸しかない世界があれば、そこに住む生き物は2次元空間生物である。2次元生物であるAさんは、友だちBさんを見た時にどのように見れるのだろうか?横を向いた時に、Bさんの横顔が直線として見えるはずである。Bさんの正面から顔を見るために、前に行こうったって、高さ(Z軸)がない。重なることすらできない。すなわち、1次元の直線にしか見ることができないのではないか。漫画を2次元の楽しみとして見られるのは、プラス1次元の世界・3次元生物である私たちだからである。ここに『○次元の世界では、対象を○- 1次元でしか認識できない。』と定義する。私たちの世界に当てはめてみると、Bさんを見た時にBさんを2次元である写真のようにしか認識できないということになる。しかし、ちょっと待ってほしい。Bさんにぐるりと360度回ってもらえば、3次元のBさんを認識することができるではないか!そこで疑問が湧いてきた。導かれた結論は『3次元を認識できるということは、私たちは4次元世界の生き物である。』ならば、もう1つの軸はどこに隠されているのだろうか? ひも理論と呼ばれ注目される物理理論では、「最低でも、私たちの世界は11次元で、残りの次元は小さく折りたたまれていて見ることができない。」と説明する。「さすが、物理学者の考えることには敵わない。」と、ここで撤退してもよいが、あえてやめる。X、Y、Zも原点Oを通っているのだから、折りたたまれているのでは説明できなく、原点Oを通っているはずだと素人反論してみる。「ならば、どこにある?」と問われそうなので、「私たちには見えないのだ。」と答えてみる。その理由を「遠いところにあるからだ。」と説明する。つけ加えて、「残りの1つはT軸で、4次元空間がはじまった時に存在し、今となっては見えない。つまり、T軸は『時間の流れ』なのだ。」と素人博士ぶってみる。「X、Y、Zの軸座標をもった電車が、T軸という線路座標の上を、原点0を始点にどこかに向かって走っている。私たちは電車の中にいる乗客なのでT軸は見ることができないのだ。」と例えてみる。さらに「未来からT軸を原点に向かって反対に進む電車(別の宇宙)もあるかもしれない。もし、駅に降りて乗り換えることができたら過去にも戻れるだろう。」と想像してみる。私に証明する術や、誤りに気づく能力はない。本棚に飾ってある『超弦理論・M理論』を理解したいと夢見るが、凡人として想像するだけなら自由で楽しい。「ひょっとしたら、T軸は山の手線で……」(2016年5月3日@nortan)