9、大型書店

分類を見て関心ある棚へと移動する。次に、棚を上から順に左から右へと目を走らせる。気になった本を手に取り、表紙を見つめる。知的好奇心を刺激されれば、目次で章だてを確かめる。そして、10秒ほどページをめくり読む。人間の文化や歴史、世界や宇宙の全ての知りうる限りを集めた活字の中から、知の断片を手に入れる。例えれば「6や2」は知。四則演算によって「8、4、12、3」と関連づけられた体系となる。九九を筆算に発展させたり、文章題で活用したりするのが「知の活用」である。年齢とともに弱くなる「記憶力」を補うのは、ならば「活用力」かと考えながら、誕生日プレゼントにする本を探して書店を巡っていたら、「WHAT IF ?」という本に出合った。もし~だったらと考える「発想力」も大切ではないか。かって、試行錯誤を避けてだれにでも簡単にうまくいく方法を手っ取り早く知りたがる人間をマニュアル型人間と囃された時期もあった。無駄をせずに、探しているものをすぐ見つけたい。その点では、スマートフォンでお目当ての本をサクッと検索しタップで注文、翌日には届くAmazonは最大手へと成長した。そのAmazonが米国に第1号書店をオープンさせた。時には書店で、新しい知との偶然の出合いを楽しむことを再評価したのだろうか。もし近くに2号店ができたら足を運ぶだろうか、ネットで注文するだろうかと考えてみる。こんな調子では、私の発想力も衰えてきているのかもしれない。それを補うために「WHAT IF ?」は自分で読むことにした。(2015年11月21日@nortan)

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